ドレス・フォー・サクセス(Dress For Success)
「ドレス・フォー・サクセス」は、ニューヨークに本部のある非営利団体で、DVで苦しんだ女性、貧困層の女性など、社会的弱者である女性たちの自立を促すために作られました。
そのコンセプトは、1着の「ドレス」から始まります。
まず、女性が自立するためには、働かなくてはなりません。
しかし、働くには、職場の面接を受けることから始めなくてはなりません。
その時に着ていく洋服は、どのように調達すればよいのでしょうか?
職のない女性たちは、面接の時に着るビジネススーツすら持っていないことが多いのです。
そこでドレス・フォー・サクセスでは、面接のアポイントを取り付けた女性に、面接に着ていくキャリアスーツを一着進呈します。
更に、コーディネートに欠かせない小物類やアクセサリーも、この団体から支給されます。
弱者の女性たちは、普段自信を失いがちに生活していますが、スーツを完璧に着こなすだけで、急に気持ちが高まるものです。
つまり、スーツの支給は、面接に最低限必要だから、というだけでなく、女性に自信を取り戻すために必要である、ということです。
更にドレス・フォー・サクセスは、就職した女性が、職場で問題なく仕事が続けられるかを見届けるまで支援を行います。
この活動はニューヨークで始まりましたが、現在では世界10カ国以上にネットワークが広がり、1着のスーツで多くの女性が自信を取り戻し、自立に成功しています。