「フラッシュダンス」と「マイアミ・バイス」

70年代に、レオタードが流行し始めたのですが、その流行は80年代に入って更に加速します。

時代はディスコ・ブームで、また1983年に、ダンサーを描いた「フラッシュダンス」という映画がヒットしたことで、「ダンスウェア」としてのレオタードが人気を呼びました。

柄は、カラフルなストライプやドット柄など、バリエーションに富んでいて、おしゃれ着として多くのレオタードが発売されていました。

これはアメリカ女性の中の顕著な流行ですが、男性のスタイルにも大きく変化をもたらすテレビシリーズがありました。

それが、「マイアミ・バイス」です。

1984年~1989年まで放送された刑事モノのこのドラマに、多くのアメリカ人視聴者が影響を受け、主役であるドン・ジョンソンのスタイルを真似るようになりました。

最も代表的なスタイリングは、デザイナーズ・ブランドのジャケットにTシャツというものです。

この「着崩し」ルックが当時は非常に新しく、話題を呼びました。

また、カラフルなスタイルも、マイアミ・バイス・ルックの一つとして人気がありました。

このように、テレビや映画からヒントを得たファッションが大流行に繋がるという現象がアメリカでは頻繁に起き、同様に「私立探偵マグナム」でのハワイアンシャツのスタイルも、全米で人気を博すことになります。

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