ジーンズの流行
戦後にまずアメリカがファッションで独自性を見せたのは、ジーンズの流行です。
元々ジーンズは、19世紀にアメリカで発明されましたが、当時は作業着を想定して作られ、ファッションの世界とは程遠い位置にありました。
しかし、第二次大戦後、アメリカ兵士が普段着として着こなしているのを見て、若者たちが「かっこいい」というイメージを持つようになりました。
こうして兵士から影響を受けた若者の手によって広まったのが、現在に繋がる「カジュアルファッション=ジーンズ」の始まりです。
更にこれに拍車をかけたのが、ハリウッド俳優、ジェームズ・ディーンの存在です。
1955年の映画「理由なき反抗」で人気を不動のものにしたディーンが、ジーンズをまさに「かっこよく」着こなしていたことで、ジーンズの地位向上が加速しました。
このブームは一過性のものではないことは、現在の私たちがよく知るところです。
「作業着のジーンズ」から「兵士の普段着・ジーンズ」になり、更にそれが流行したことで、その形は様々に変わりました。
60年代にはベルボトムが出現し、現在では世界的にスキニージーンズが主流です。
そして、ジーンズはジャケットやスカートにも加工され、よりバリエーションに富んだ形で楽しめるようになりました。
また、ジーンズこそが、ユニセックスファッションの原点とも言われています。