ラルフ・ローレン(Ralph Lauren, 1939年10月14日生)
ラルフ・ローレンは、生まれも育ちもニューヨークという、生粋のニューヨーカーです。
家族はユダヤ系で、元々はユダヤ人の苗字「Lifshitz」と名乗っていましたが、16歳でアメリカ風に改名しました。
中流階級の、そこそこ恵まれた家庭環境に生まれ育った彼ですが、決して自分の環境に納得することはなく、お金持ちになることを夢見ていました。
彼はファッション業界で働きたいという思いもありましたが、大学で選んだコースは、ビジネスでした。
ローレンは、実業家になりたかったのです。
しかし、大学生活も長くなるにつれ、「学ぶことがなくなった」と思い始め、退学しました。
大学から離れた彼は、ブルックス・ブラザーズに入社しました。
しかし、ポジションはデザインとは関係なく、セールス部門です。
そこでビジネスのノウハウを学びつつ、1967年には自身が手がけるネクタイブランド「ポロ」をオープンさせることになりました。
彼がどのような戦略をもってファッション業界に殴りこみをかけたのかは不明ですが、1971年にはメンズ、1972年にはレディースアパレルを立ち上げ、ラルフ・ローレンの巨大帝国を築いて現在に至ります。
ローレンは、「僕は普遍的な‘スタイル’に興味がある。‘ファッション’ではなくね。」と語っていて、その今までにない新しいファッションに対する価値観が、彼を成功に導いたといえるでしょう。