キャロリーナ・ヘレラ(Carolina Herrena, 1939年1月8日生)
キャロリーナ・ヘレラは、ベネズエラ出身のデザイナーです。
その経歴は、ほかのデザイナーとはひと味違い、南米の裕福な家庭にルーツがあります。
父親、当時ベネズエラの首都・カラカスで有力な政治家でした。
そんな父を持ち、裕福な環境にいたヘレナは、13歳で祖母と共に渡仏し、初めてバレンシアガのファッションショーを見ました。
このことが、彼女のファッションに対する憧れを決定的なものにしたのです。
しかし、「どうやったらデザイナーになれるのか、わからなかった」ということで、夢を持ったものの、暫く地元ベネズエラを離れずに生活していて、そこで2度の結婚を経験しました。
2番目の夫で現夫でもあるレイナルド・ヘレナ・ゲヴァラは、ベネズエラではテレビ司会者として活動していましたが、現在は妻と一緒にアメリカで暮らしています。
夫妻は、1980年に渡米しました。
そこで、キャロリーナ・ヘレラは友人の協力を得て事業をスタート、元からエレガントで洗練されたものに囲まれていたヘレナのスタイルは、瞬く間に有名になりました。
瞬時にして、ドレスの部門でトップに立ったのです。
夫は米「ヴァニティ・フェア」誌のエディターとなり、夫婦揃って「アメリカン・ドリーム」を成し遂げました。
40歳を過ぎてからアメリカでキャリアをスタートさせ、成功したカロリーナは、2009年にアメリカ国籍を取得しています。