ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers, 1818年~)
アメリカン・トラッドスタイルの定番といえば、ブルックス・ブラザーズです。
このブランドはほかのどのブランドより歴史があり、1818年に、ヘンリー・S・ブルックスが「Brooks Brothers」の前身である「H.& D.H. Brooks&Co.,」を設立しました。
この会社は、紳士服の仕立て屋を母体にしていました。
設立当初から人気の紳士服店で、歴代の大統領が公の場で好んでこのブランドのスーツを着ていたといいます。
家族経営なので、ヘンリーのあとは、その息子たちが事業を引き継ぎ、同時に名前も現在の「Brooks Brothers」に変更しました。
ブルックス一家は、事業を継承しながら、男性に新しいスタイルを次々に提案しました。
ボタンダウンシャツやI型スーツは今では広く知られたスタイルですが、元々はブルックス一家が考案したものです。
ブルックス一家は、1946年までブランドのトップに立っていましたが、その後事業は売却され、現在ではクラウディオ・デル・ヴェッキオがCEOの座に就いています。
アイビー・ルックが一世を風靡した時代には記録的な売上をたたき出しましたが、基本的には伝統的な紳士服のスタイルを守り続けています。
気品のある普遍的なスタイルを提唱するという意味で、アメリカの紳士が最も信頼を寄せるブランドとして、その地位を確立しています。