アン・クライン(Anne Klein, 1923年8月3日~1974年3月19日)
レディースのスポーツウェアのパイオニアとして歴史にその名を刻むアン・クラインは、ニューヨークのユダヤ人家庭で生まれ育ちました。
大学で2年間ファッションについて学び、その後、若い女性をターゲットにした「Junior Sophisticates」を設立します。
そのブランドが、若いアメリカ女性のスタイルを変えた、と言われるくらいの大成功を収めました。
若者に対してスタイリッシュなものを作り、ブランド名に由来する「Sophisticated(洗練された)」若い女性像を作り上げたのです。
その後1968年に、自らの名前を冠した「Anne Klein」を立ち上げます。
クラインの作る洋服は、世界中で大ヒットすることになりました。
その理由を簡単に言うと、洗練されてスタイリッシュでありながら着心地がよく、1着で女性のニーズに全て応えているということです。
スタイルと着心地のバランスが取れた彼女の服は、女性にとってはまさに理想的でした。
しかし、彼女の最も大きな功績は、レディースのスポーツウェアを手がけたことです。
そこでも彼女はただの運動着から「スポーツファッション」という新たな概念を構築し、今にまで影響する流れを作ったのです。
クラインは、1974年に乳がんで亡くなりました。
その後は、ダナ・キャランを含めた複数のデザイナーが後継者として活躍しています。