ダナ・キャラン(Donna Karan, 1948年10月2日生)
働く女性からの支持が厚いダナ・キャランは、1948年に生まれ、ニューヨークのロングアイランドで育ちました。
母親がモデル、養父が仕立て屋であったことから、ファッションへの関心は早くから持っていました。
キャランは、パーソンズ美術大学でファッションを学びました。
しかし卒業はせず、アン・クラインの元での修行に集中するため、学業を断念しています。
アン・クラインでは、チーフ・デザイナーのアンに認められてアシスタント・デザイナーになり、更に74年にアンが亡くなると、キャランがチーフ・デザイナーに就任しました。
自身のメゾン設立は、1985年のことです。
キャランの実現したかったものは、「モダンな女性のための、モダンな洋服」作りでした。
その精神を作品に投影させ、やがて多くの働く女性に支持を得るようになります。
何より彼女自身が「働く女性」であった為、顧客のニーズを身を以てよく理解することができ、またキャラン自身が「自分が着る」ことを前提に、洋服を制作していました。
ダナ・キャランは、メゾン設立後、更に事業を拡大し、若い女性をターゲットにした「DKNY」、デニムラインの「Donna Karan Jeans」を立ち上げるなど、事業の幅を広げていきました。
2000年にLVMH傘下に入り、現在はデザインの殆どを若手に任せつつ、自らもヘッド・デザイナーの地位で活動しています。