カバーで見るファッションアイコン
世界一権威のあるファッション雑誌の一つに、アメリカの「ヴォーグ」誌があります。
ヴォーグは世界中で発行されていますが、中でもファッション業界で最も憧れの的とされるのが、アメリカ版ヴォーグの表紙を飾ることです。
そこで、この20年の間に誰が表紙を飾っているのかを見てみましょう。
「VOGUE カバーモデル」の表をご覧ください。
この表で、赤字がモデル、青字が女優、黒はそのほかです。
まず1991年を見てみると、当時活躍していたスーパーモデルが殆どの号で表紙を飾っているのがわかります。
そして2001年になると、モデルに代わって女優が表紙を飾ることが多くなり、2011年には、ケイト・モス以外のモデルは表紙を飾っていないことがわかります。
ヴォーグはその時代のトレンドを反映しているので、この表でいかに私たちにとってのトレンドが変化したのか、お分かりいただけるかと思います。
私たちがファッションアイコンとして憧れていた対象は、20年前にはスーパーモデルたちであり、それが徐々に女優や歌手などのハリウッドセレブにその対象が変わっていっているのです。
現在、私たちがファッションアイコンと見做す対象は、もはやモデルたちではありません。
こういう変遷を見てみるだけでも、トレンドというものがいかに変わりやすいものなのかが瞬時にわかり、大変興味深いのではないかと思います。