NYファッションの起源

アメリカでは、第一次・二次大戦が、独自のファッションスタイルの確立の大きなきっかけとなりました。

大規模な戦争により、ヨーロッパは衣類に留まらず、慢性的な物資不足に陥りました。

ファッションを主にフランスから輸入していたアメリカでは、その間ファッションの輸入はできない状態になったのです。

ですから、独自のスタイルを作らざるを得なくなった部分もあるのですが、戦時中の体験で、女性は気取ったスタイルよりも、合理的で動きやすいものを好む傾向が顕著であったのが、アメリカンファッション確立に結びついた最も大きな原因ではないかと思います。

1930年代には、クレア・マッカーデルという女性が、女性に合理的な服の制作を始め、これが大ヒットに繋がりました。

その流れで第二次大戦に入ると、マッカーデルのデザインがいかに女性にとって理想的か、ということを改めて思い知らされることになったのです。

こうして、アメリカのファッションは、「カジュアル」で「実用主義的」であることをコンセプトに確立されました。

クチュール志向は戦後に戻ってきますが、それはあくまで外国産のファッションであり、アメリカン・スタイルとは呼べないものです。

アメリカの芸術の都、ニューヨークには多くのデザイナーが出現し、それぞれが理想の形の実用主義的洋服を制作するようになります。

NYファッションの変遷

現代のNYファッション事情

NYのデザイナーたち

永遠のファッション・アイコン

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