アイビー・ルック(Ivy Look)

アイビー・ルックは、元々アメリカ東海岸の有名大学(「アイビー・リーグ」を形成するコーネル大、ダートマス大、ブラウン大、イェール大などの8大学)に通う学生の普段着や学生服に由来したファッションのことで、これこそが「アメリカン・トラッド」とも言われています。

基本的には、ブレザーにボタンダウンシャツ、チノパンにローファーといったものを着こなすのですが、そこにスポーツファッションの要素を足すこともあります。

このスタイルは、60年代に全盛期を迎え、アイビーに属する学生のみならず、アメリカ人なら誰もが「クラシカルなアメリカン・スタイル」として受け入れ、そのファッションを楽しんでいました。

アイビー・スタイルで売上を伸ばしたのは、ブルックス・ブラザーズやJプレスといったブランドです。

正統派ともいえるこのスタイルは、60年代終わりには衰退方向に向かいますが、それでも、周期的にその流行が再燃するという現象も見せています。

また、アイビー・ルック全盛期には、同時に「トラッド・スタイル」というものも注目を集めるのですが、そもそも「トラッド」とは、「トラディショナル」(Traditional, 伝統的な)」の意味を持つものです。

ですから、保守的なファッションともいえるでしょう。

私たちは、現代メンズカジュアルの原点をここに見ることができます。

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