アレキサンダー・ワン(Alexander Wang, 1984年生)
今、全米で旋風を起こしているデザイナーが、まだ20代の若さのアレクサンダー・ワンです。
台湾系アメリカ人で、生まれも育ちのサンフランシスコというこの若者は、18歳でニューヨークに進出します。
そして、パーソンズ美術学校に進学し、2年目で既に自分のコレクションを発表し、世間を驚かせました。
本格的なデビューは、2005年のこと、彼がまだ21歳の時です。
2008年にはVogue誌のファッション・アワードで優勝し、20万ドル(約1,600万円)を獲得、その翌年にはスワロフスキーのファッションアワードとスイス・テキスタイル・アワードのダブル受賞を果たしました。
現在では、ニューヨークに立派な拠点を構え、セレブも御用達になっているカリスマデザイナーです。
何故、彼の服が人をそこまで惹きつけるのか?
多くの服飾評論家がワンを評価していますが、そのうちの一人は、「80年代のヒップポップと70年代のパリジャン・シックを見事に融合させている」と言います。
つまり、ポップな中にエレガンスの要素をうまく融合させているのです。
彼の手がける洋服を見てみると、どの年代の女性でも着こなすことができるニュートラルなデザインなのに、捻りの効いた個性が施されているのがわかります。
既に一流デザイナーとしての地位を確立したワンが、これから先どのような世界を展開していくのか、世界中が注目しています。