ヴィヴィアン・タム(Vivienne Tam, 1957年11月28日生)
ニューヨークを拠点に活動する中国系アメリカ人デザイナー、ヴィヴィアン・タムは、広東省出身です。
3歳の時に香港に移住し、そこで育ちました。
彼女のファッションの原点は、この香港という地で培われたといえるでしょう。
香港は、当時イギリスの植民地で、国際色溢れていました。
タムは、カトリックスクールに通うことで英語を身に付け、更に国際交流というものを学んだといいます。
ファッションデザインに興味を持ったのは、両親からの影響があったからです。
両親は共に裁縫技術を持っており、子供たちの洋服を作っていました。
いつしかヴィヴィアンもそれを真似て洋服を作るようになり、自分の姉妹に洋服を作ってあげていたそうです。
地元・香港の大学でファッションデザインについて学んだ後、ロンドンに向かいました。
しかし、結局はニューヨークに腰を落ち着けることになり、1981年にニューヨークに移住しました。
そこで、母親の支えもあり、何とか自身のビジネスを立ち上げることができたのです。
ヴィヴィアンは、中国にルーツがあることから中国史や文化をよく理解しており、そこにモダンで欧米的なものを独特のセンスで融合させ、東洋と西洋のコラボを成し遂げました。
その個性的で美しい洋服が話題を呼び、彼女はデザイナーとしての成功を手にすることができたのです。
現在でもニューヨークを拠点に、デザイナーとしての精力的な活動を続けています。