トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger, 1951年3月24日生)
トミー・ヒルフィガーは、アメリカのスポーツウェアファッションの地位確立に貢献したデザイナーです。
ヒルフィガーは、宝石商人の父を持ちニューヨークのエルミラという所で生まれ育ちました。
ティーンエイジャーの頃にはファッションに興味があったようで、既に衣類の小売店で働いていました。
その仕事内容は、ニューヨーク中心部にデニムやベルボトムのパンツを買い付けに行き、仕入れた衣類をリメイクして売る、というものです。
そのビジネスが大成功をおさめ、暫くフリーのデザイナーとして働くようになりました。
地元エルミラで成功を収めたあと、1979年にニューヨーク中心部に進出し、1984年には自身のメゾン「トミー・ヒルフィガー」を立ち上げます。
ヒルフィガーは、今でいうなら「典型的アメリカン・スタイル」を確立しており、デニムやベルボトムのリメイク事業からもうかがえるように、決してクチュール志向ではありません。
更に、エアロスミスやキッスといったロックバンドを愛し、インスパイアされた部分も大きかったのではないかと思います。
彼はテレビで差別発言をして問題視されたり、ロック歌手と派手な喧嘩を演じたりという、業界きっての「お騒がせデザイナー」でもあるようですが、ブランドは拡大し、香水やデニム、バスグッズなども手掛けるようになりました。
現在はPVHの傘下に入り、引き続き多くの事業を展開しています。