スーパーモデルとグラマラス志向

80年代終わりには、後にファッション業界にその名を残す多くのスーパーモデルが生まれました。

「元祖」スーパーモデルと言われるのが、シャネルの元専属モデルである、イネス・ド・ラ・フレサンジュでしたが、大きなムーブメントにはなりませんでした。

しかし、80年代終わりに登場したスーパーモデルたちは一世を風靡し、彼女たちこそが、憧れの女性の象徴であり、女性たちはみんな彼女たちに夢中になって真似るようになりました。

世界的な好景気で、ファッションに多くのお金を費やす時代になったからこそ、彼女たちのような強烈なパワーとカリスマ性を持つグラマラスなモデルたちが、ブレイクしたのではないかと思います。

同時に、イギリス人モデル、ツィギーが生み出した華奢なスタイルは時代遅れになり、肉感的で女性らしいスタイルが求められるようになりました。

このスーパーモデルの流れを作ったのは、リンダ・エヴァンジェリスタ、クリスティ・ターリントン、ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、そして、クラウディア・シファーです。

いずれも完璧な美貌とグラマラスな体型が人気を呼んだモデルたちで、彼女たちはファッション業界におけるモデルの地位向上に大きく貢献したとも言われています。

モデルが高給取りになったのは、まさにこの頃なのです。

スーパーモデルブームは90年代中頃まで続き、高価な服も売れ行き好調を維持しました。

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