ハリウッド黄金期

ジェームズ・ディーンがジーンズ革命の象徴的存在になっただけでなく、ファッション業界において、ハリウッドスターがトレンドをリードするようになりました。

戦時中に頭角を現したクレア・マッカーデルのスポーツウェアに影響された女優は数多く、キャサリン・ヘプバーンやグレタ・ガルボは好んでパンツスタイルを日常に取り入れました。

そのほかにも、現在まで「ファッション・アイコン」と呼ばれる女優は、戦後の時代に多く生まれました。

オードリー・ヘプバーンはジバンシイとのコンビで知られていますが、「ローマの休日」で見せたキュートなショートカットは多くの女性に愛され、「麗しのサブリナ」ではサブリナパンツを大流行させました。

マリリン・モンローは現在に至るまで「セックス・シンボル」と賞賛され、豊かな胸元を強調したホルターネックのドレスの着こなしは、今にまで語り継がれる象徴的なスタイルになりました。

その一方で、究極のエレガンスを体現したグレース・ケリーも大きくクローズアップされます。

ケリーの場合は、セクシーさを感じさせるのではなく、由緒正しい家柄の出身で、どんな洋服も知的でエレガントに着こなしました。

ハリウッド黄金期は、60年代末にピリオドが打たれますが、その時代に至るまで、映画スターたちは、ファッションに大きな影響力を持つアイコンとして、その地位を不動のものにします。

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